007シリーズ23作目「スカイフォール」。手に汗握るオープニングの舞台となったのは、イスタンブールでした。今回の旅行では、そのロケ地を巡ってジェームズ・ボンド気分になることも目的のひとつ。名所だけではなく、見つけにくい裏路地の撮影場所もバッチリおさえてきました。
まずは本編映像をチェック
最初に確認しておきたいのは、YouTubeにあるオープニングの映像。ハードディスクを奪還するため、瀕死の仲間を置いて狭い建物から出てくるシーンから始まります。
カーチェイスに続いて撃ち合いが始まるのは、イェニ・ジャーミィ前のエジプシャンバザール。そしてバイクに乗って狭い路地裏を抜けた後、今度はグランバザールの屋上へ。最後は高架橋から貨物列車に飛び移り・・・という流れ。
この一連のシークエンスで、場所がすぐわかるのは、エジプシャンバザールとグランバザール。なので、今回はそれ以外のマイナーな場所を見つけることを目的としました。
旧ドイツ・オリエント銀行
まずは冒頭の狭い建物。エジプシャンバザールからすぐ東にあります。もともとは「ドイツ・オリエント銀行」の建物でしたが、今はその面影は正面玄関上に刻まれた文字のみ。しかも足場を組んで大幅改装中。
正面玄関に座ってサングラスを売ってる白シャツのオジサンに、中に入りたいと尋ねてみると、「007を探しているのか?ジェームズ・ボンドはさっきまでここにいたよ!20リラで中を見せてやるよ!」とのこと。やはり007ファンが頻繁に訪れている模様。ということでさっそく中を案内してもらうことに。
内部を案内してもらう
ボンドが建物の外に出る直前の廊下には、大きな鎧が鎮座していました。この写真はその奥の螺旋階段から撮影しました。映画では直階段だったので、別の場所のカットと繋げているものと思われます。
2階から最上階にかけては内装をすべて取っ払ってしまった状態。建物の価値は高そうなので、商業施設にでもリノベーションするのかも?
窓から頭を突き出すと、イェニ・ジャーミィがよく見えました。
チャイをごちそうになる
再び1階まで戻ると、チャイでも飲んでいきなよ!とオジサン。せっかくなのでいただいてきました。
通された狭い部屋には、壁一面に過去の映画撮影の様子や、有名人とのツーショットがびっしり。007の写真はほとんどない代わりに、リーアム・ニーソン主演の「96時間」(Taken 2)のひとコマも。この映画も今度見てみよう。
マネーペニーが駆るランドローバーは、この銀行前の交差点でボンドを乗せ、アウディを追うためBüyük Postane Cd.を東へ向かいます。
エジプシャンバザール
最初に撃ち合いが始まるエジプシャンバザール。映画ではひしめき合うように屋台が並んでいましたが、滞在期間中、同様の光景を見ることはありませんでした。
映像より少し広場側に下がって撮影。イェニ・ジャーミィとトルコ国旗の間の隙間から、クルマとバイクが飛び出す場面です。思っていたより狭い広場でした。
偶然にも、映画と同じランドローバーとアウディが止まっていました。このランドローバー、ベースはディフェンダーだと思うけれど、外装を強化しているみたいでなんだか物騒な雰囲気。
階段からグランバザール屋上へ
狭い路地を2人がバイクで駆け抜け、グランバザールの屋上へ上がるシーン。実際には、グランバザールから少し北のBüyük Valide Hanで撮影されました。
Tarakçılar Cd.を北に進み、Çakmakçılar Ykş.と交差するところです。かなり猥雑とした雰囲気です。
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