2015年に公開された映画『007 スペクター』。世界各地が舞台となっていますが、そのうちのひとつがモロッコです。
今年2018年夏の旅行で、モロッコの都市タンジェを訪れたのですが、そこで本作品のロケ地を巡ってきました。
まずは映像と場所をチェック
マドレーヌ(レア・セドゥ)がボンドに教えた場所「アメリカン」に行くため、2人はモロッコの都市タンジェへ向かいました。
タンジェの街が映っているのはわずか数十秒ですが、せっかくモロッコを訪れるからには1度見てみたいと思い、Googleマップで場所を調べてから現地へ向かいました。
タンジェはモロッコの北側に位置しており、ジブラルタル海峡に面している場所です。
市場と階段:背景は合成だった
まずは市場から階段を登るシーン。こちらは市内中心部のアムリック・デュ通りからリベルテ通りへ出られる階段です。
映像では遠景に海が見えていますが、実際は旧市街メディナの壁や建物に遮られていることが判明しました。
また、階段沿いにSaveur de Poissonというレストランがあるのですが、映像では庇が取り外され、反対側の建物の壁にそのレストランのロゴが書かれていました。
旧市街メディナへ通じる階段
続いて、少し人通りの減った別の階段を登ってくるシーンです。
こちらは、タンジェの旧市街メディナに入れる南側の門です。門の前のレストラン La Terraza De La Medina Tangerが目印です。
ホテル・アメリカンはホテルじゃなかった
前述の階段から、ホテル・アメリカンまでの経路は、映画での描写と実際のルートが一致していました。
映画ではホテルという設定でしたが、実際は個人の邸宅でした。
玄関は、重厚な雰囲気に加えて表札もなかったので、写真を撮ってから引き返そうとしたところ、ちょうどそのときた住人の方が外出のため中から出て来られました。
「007のロケ地を巡るために日本から来た(おおげさ)」ということを話すと、「中庭を見て行く?5分だけならOKよ」とのことで、幸運にも中に入れていただくことができました。
映画で見た通りのインテリアでした。エントランスだけでこの広さということは、かなりの豪邸でしょうか。
で、帰国後にこの記事を書くためにいろいろと調べていたのですが、この案内してくださった方、実はタンジェ出身の映画女優ということが判明!突然の訪問にもかかわらず中へ入れていただき、ありがとうございました。
場所については、個人の邸宅ということもありGoogleマップ上でピンポイントでご紹介するわけにもいかないと思うので、メディナ内にあるKasbah Museumの近くにある、ということだけをお伝えしたいと思います。
まとめ:映像と現地の違いが興味深い
いかがでしたか?実際に現地を訪れて、同じ画角で写真を撮ろうとすると、意外と離れた場所から撮影していることがわかったり、小道具や色が追加されていることがわかったりします。
スマホに映画のキャプチャ画像を入れておき、それを現地で見ながらほぼ同じ画角になるように撮影してみました。こうして見比べると、壁の色が変更されていることがわかります。
海外旅行をされる際は、その場所が舞台になった映画を調べて、あらかじめGoogleマップに場所を入れておき、実際に現地を訪れるとまた新たな発見があるかと思います。