2018年夏の南欧旅行、最初の目的地はフランスのマルセイユです。パリと比べると小さい街ですが、人口はパリに次ぐ第二の都市だそうです。
今回マルセイユを訪れた目的の一つは、建築家ル・コルビュジエの代表作のひとつ、ユニテ・ダビタシオンに泊まることです。
この建物は集合住宅として設計され、他の都市やドイツのベルリンにもあるのですが、ここマルセイユのものは一部の部屋がホテルになっており、一般の旅行客も宿泊できるということで、今回1泊してみました。
地下鉄&バスで移動
マルセイユの中心部からユニテ・ダビタシオンへの移動は、地下鉄とバスを利用しました。Rond-Point du Prado駅で下車すると、地下鉄出入り口の目の前にバス停があります。
21番または22番のバスで行くことができます。最寄りのバス停の名前は「Le Corbusier」になっていますので迷うことはありませんね。
ユニテ・ダビダシオンに到着
バスを降りると、どーんと目の前に巨大な建物が!思ったよりも大きかったです。
目の前のミシュレ通りと平行ではなく、ほぼ南北方向に建っていることがわかりました。
さっそくチェックイン&シングルルーム
1階に受付がありますが、こちらは屋上を見学に来た人のためのもの。ホテルのレセプションは、エレベーターで3階にあがったところのレストランに隣接しています。
こちらがシングルルームです!ベッドや机、シャワーなど必要最低限のものが備え付けられています。ベッドサイズは一応セミダブルのようです。
内側の扉にモデュロールが描かれていてちょっと不気味(笑)
共用通路から部屋までの間は扉が二重になっていて、最初の扉を開けるとトイレ(隣の部屋と共用)があります。
ベランダからは東側の山々を望むことができます。西側であればマルセイユの海が見えるはずなので少し残念です。
モデュロールを適用した空間とのことですが、やっぱり狭い!の一言です。天井の低さは今の建築では考えられません。
ダブルルームをちょっと拝見
ちなみにこちらは広々としたダブルルームです。清掃中のところを見せてもらうことができました。
私が止まったシングルルームとは違い、ベランダは海が見える西側にあり、部屋の角にはシェーズ・ロングも置かれていました。次に泊まる機会があればこっちがいいですね。
レストランで朝食
ディナーは最低でも50ユーロはかかりそうだったので、翌朝に朝食をとるため利用しました。よくあるパン、スクランブルエッグ、ソーセージ、オレンジジュースなどが並んだビュッフェ形式です。
レストランは西側にあるので海を望むことができます。3階なのでそれほどよい眺めではありません。午前中は日が当たらないのでちょっと肌寒かったです。
家具と相まっておしゃれな空間でした。レストランは螺旋階段で上にあがることもできました。案の定上の階も天井が低く狭かったです。
壁には大昔の日経アーキテクチュアの記事(もちろん日本語)が貼られていました。
建物を詳しく見て回る
早めにチェックアウトして荷物をレセプションに預け、建物全体を細かく見て回りました。
外部
等身大モデュロールでは、皆同じポーズをとって写真を撮っていました。
ギリギリ手が届きました!
夜は全体がライトアップされて幻想的な雰囲気です。
地上階:ロビー
3階:ホテル・レストラン・ショップ
エレベーターで3階にあがると、左側がホテルの部屋、右側がレストランです。部屋へと進む通路には、黄色い郵便受けが。
レストランを通り過ぎて奥(北方向)へ進むと、ミュージアムショップがあり、コルビュジエ関係の書籍が販売されていました。
4階:オフィスフロア
オフィスフロアには、測量会社やデザイン会社など、いくつかのテナントが入居していました。
屋上
屋上は宿泊客以外にも無料で開放されています。
ロープパーテーションの先では住民の家族がプールで遊んでいました。その場合は付近への立ち入りはできません。
屋上から見た北方向(マルセイユ中心部方向)の景色です。中央の白いドームはサッカースタジアムです。
オンラインで予約できます
私のコルビュジエ、というより建築デザインの知識や語彙が少なすぎるのがバレるので、写真ばかりの記事になってしまいました…。
今回宿泊したホテルは「オテル・ル・コルビュジエ」です。予約はエクスペディアから行いました。
同じレベルの部屋のホテルと比べると安くはありませんが、名建築に泊まるという体験ができるのはなかなかないと思います。マルセイユを訪れる機会があれば、せっかくなので巨匠コルビュジエ建築に泊まってみるのはいかがでしょうか?