ジブラルタルは、植民地時代の名残で、スペインのイベリア半島の一部でありながらも、ここだけはイギリスの海外領土になっています。
そこにはジブラルタル国際空港があるのですが、世界でも珍しい変わった空港として知られています。なんと、一般道路が滑走路を横切っており、普段は車や歩行者が通行できるようになっています。
離着陸時には一般道路の通行を止めて、飛行機が通過するという仕様です。なんだか鉄道の踏切みたいですよね。
今回、スペインのアルヘシラスからバスでジブラルタルへ向かい、飛行機撮影スポットを巡ってきましたのでご紹介します。
アルヘシラスからバスで移動
ジブラルタルへはバスで移動します。アルヘシラスの駅の反対側にあるバスターミナル Estacion Algecirasで切符を購入します。料金は片道2.45ユーロでした。
ジブラルタル行きというバスはなく、スペイン側のLa Linea行きに乗ります。
時刻表によると、朝7時から夜21時半までの間は30分間隔で運行しているようですので、1本逃してもそれほど待たされることはなさそうです。
いくつかのバス停で停まっては進み、30分ほどするとジブラルタル・ロックが見えてきました。
離発着の時間帯を確認
Flyteamで離発着の時間を見てみると、午前中は11時にイージージェットとブリティッシュ・エアウェイズが到着し、11時半〜12時過ぎに折り返し離陸。
また夕方は16時20分に別のブリティッシュ・エアウェイズが到着し、約1時間後に離陸というスケジュールです。
小さい空港ではありますが、昨年のSFC修行で利用したオホーツク紋別空港のように1日1便というわけではなく、お昼と夕方に撮影チャンスがあります。
午前中:滑走路のすぐ横から撮影
まずはイミグレを通って入国します。せっかくなので審査官に頼んでスタンプを押してもらいました。
滑走路を横断すると、先ほど着陸してきた2機が見えました。
滑走路の真ん中に立ってみました。実際に運用されている空港の滑走路に立つことができるのはなかなか珍しい経験です。
一般道は離着陸時はこの位置で遮断されます。
そうこうしているうちに今度は離陸するようです。通行が止められ道路が清掃されました。また遮断機近くには車両の侵入を防ぐスパイク(?)が設置されました。
轟音とともにBAのA320が離陸しました。伊丹空港でもこの距離までは近づけません。
ケーブルカー山頂から空港は見えない
街の中心部を歩いて観光し、今度はケーブルカーで山頂へ登ってみました。
事前に調べていなかったので、てっきりこの展望台から空港を見下ろせるのかと思っていましたが、実際には空港の西側半分しか見えませんでした。しかもかなりの距離があります。
ケーブルカーは長蛇の列で、乗るのに1時間ほど待ちました。乗ることが決まっているのであれば、事前にチケットを購入されることをおすすめします。
砲台から空港を見下ろす
空港全体を見下ろせるスポットを求めて、徒歩で山頂から下りていきます。時折ツアーの車が通る以外は誰にもすれ違わない道だったので不安でしたが、30分ほど道を下ると、プリンセス・キャロライン展望台に出ました。
空港までかなり近づき、滑走路を横断する人も見える距離ですが、それでも全体は見えません。地図を確認すると、ここから少し東へ登ったところにもうひとつ展望ポイントがあるみたいなので、10分ほど登ると・・・
ようやく探し求めていた撮影スポットにたどり着きました。とそこへヒースローからのBA490が着陸してきました(撮り損ねました)!
東側、RW27から進入し、西側の端で転回してターミナルへ。こうして見ると機体と横断を待つ人々との距離が近いことがわかりますね。
場所はこちらです。ジブラルタルに複数ある観光スポットのひとつ、Great Siege Tunnelsの入り口です。トンネル内に入らないのであれば入場料は不要です。
今回私はケーブルカーで山頂に登り、徒歩で下りてきましたが、直接この撮影スポットまで登っていくことも可能です。急峻な坂道ですのでおそらく30分ほどかかると思います。
いかがでしたか?もしジブラルタルを訪れる機会があれば、ぜひ飛行機の離着陸の時間帯に合わせて、滑走路付近や展望台へ行ってみてください。